2009年10月07日

はっちゃく


曇り後雨。

今朝。
トスバッティングではきれいに弾く事もできるが、
ゆたかさんの云う通り、線が細い。
それと、やや左足を上げ過ぎな気もするけれど。


松本と穂高へ。
空は秋雨前線を伴った台風の影響で分厚い雲に覆われて、
日中とは思えない程に薄暗く、気温も肌寒さを覚えるくらいに低い。


昨日は下條村に行ったが、
雨の国道151号線を普通に飯田方面に戻るのもつまらないと思い、
途中から阿智に向かった。
峠道を登り、静かな山村の通り沿い、
グレーの空の下に赤くサルビアが咲き誇り、
柿の木には実が色付き始めていた。
時節柄、当たり前なのだけど、
すっかり秋の景色。


ところで。
先週の土曜日に家族で外出した折、
通り掛かりのビデオDVDのレンタルショップを目前に、
突如、娘が「あばれはっちゃく観たい!」と言い出した。
何年か前にハマりこんで何度か借りたのだけど、
ここ数年は観ていなかった。
主人公の男の子は小学5年生の設定。
ちょうど今の長男と同じなので、
久しぶりに借りるなら今だ、と急ハンドルを切った。


物語の凡そは、
桜間長太郎という勉強はカラッキシだが、
義に篤いワンパクな少年が引き起こす逸話の数々というもの。
主役(「俺はあばれはっちゃく」吉田友紀)や脇役(父ちゃん役の東野英心など)の好演もあって、
なかなか痛快な子供向けのドラマ。
「ケンちゃんシリーズ」がお坊ちゃま風の作りだったとしたら、
このドラマはやんちゃ坊主そのもの。
原作が山中恒(テーマソングやエンディングソングの歌詞も山中恒の作詞、これがまた好い!)なので、
所謂、“出来のいいお子様サイズのランチ”であって、
決して、“安っぽいお子様ランチ”ではないのだ。
つまり、“大人が食べても美味しい”、
大人が視ても考えさせられる番組だった。
僕は「はっちゃくシリーズ」をリアルタイム(1979年~)で見る機会がなかったのだけど、
何かの時に、このドラマを知り、
DVDを借りて以降、我が家全員がファンになってしまったというワケ。

けれど、今でも本屋さんで売られている原作。
手を伸ばしてみようとするものの、
買わずにいる。
あまりにドラマの出来がよく(偶には駄作もあったが)、
そのイメージを大事にしたいからなのだ。
もちろん、山中恒なのだから原作が酷いものであるはずはないのだけど。
だからこそ余計に吉田友紀のイメージを壊すのがコワイと思ってしまっている。

今は番組改編中で特番だらけ。
どちらかと言うと、
水伸ばしした蒲鉾みたいな番組ばかりなので、
「はっちゃく」のDVDを視ていた方がよっぽど好く、
今夜も今夜とて、
♪無理すんな、無理すんな、
とオープニングテーマソングが流れているのである。


さて、
今回の台風は勢力が強い上に、
長野県を通り抜けそうな予想進路になっている。
アルプスの山々がどれほど守ってくれるか分からないけれど…。

それがそれが。
今日、帰宅したらカミさんが何やら忙しそうに電話しまくり。
切ったと思ったら直ぐに掛ってきたり。
なんだと思えば、明日は台風の影響で小学校が臨時休校になるのだそうだ。
カミさんは長男のクラスの学級会長(に運悪く)なってしまっているし、
下に2人いたりすれば連絡網のやり取りで電話もひっきりなしというもの。


それで思い出した。

祭りの翌日に長男が校庭で拾ったかんしゃく玉が車の中に放ったらかしになっていた。
それを今日の帰宅後に彼に渡したところ、
カミさんがこんな事を言い出した。
「それって、遊んでいて目に入ったりしたら危ないからとかなんとか言って、
問題になってるらしいよ」
「なにィ!?」
「ってやんでぇ、そんな事言ってる野郎がいるからイジメだなんだなんて世の中になっちまうんだ!
そういう悪戯するから危ないって事の意味が解るってもんだろが!」
あ~あ、すっかり。
はっちゃくの父ちゃんもどきである。  


Posted by zuky at 22:46Comments(6)メモ