2009年10月01日
さよならハリケーン
晴れ。
僕は結構、験担ぎをする性質で、
大事な試合の前にはカツを食べるだとか、
優勝した時に履いていたパンツを履くだとか。
で、例えば帰路に、
前をのんびりと走る車に邪魔されず、
信号も比較的にクリアーに抜けていく事が出来れば、
明日はいい事がありそうだとか。
さて、昨晩の帰路は。
なんだかなぁ、前の車のペースはなぁ、
挙句、しっかり信号に引っかかりっぱなし。
今日は大事なお得意様がわざわざこちらに出向いてくれての商談。
ある意味、来社商談はお互いがのんびりできるからいいのだけど。
このお得意様は感情の起伏が激しくて、
機嫌のいい時と悪い時との差が大きく、
うまくノセテいくのが肝心。
阿呆なミスやKYなツッコミも許されない。
いや、先方(西〇ではない)は違う意味のKY(価格安く)は大好きなのだけど。
(そのお陰で何度、泣かされた事やら…)
で、その先方。
約束の時間ピッタリに(本当に1分と違わずに)お見えになったのだが。
最初に先方の表情を見た瞬間から、
僕の心はアラート体勢。
着席するなり先方曰く、
「歯医者に行って親知らず抜いてもらってから来た」
とにかく具合悪そうなのである。
先攻を取られて、
しかもいきなりランナーを背負っている感じ。
同席してくれるウチの部長がキャチャーとして如何に好リードしてくれるか、
それも鍵なのだが、
ともすればパスボールしたりすることもあるので…。
これはヘタに本社が全営業向けに作成した一般論的な企画書をだらだらと説明したら拙い。
とにかく後の話への布石になるようなポイントだけを説明して、
そこからすぐに僕が準備した長野の状況の資料などを出してプレゼン。
そして話し方も普段と較べて一段と慎重に。
が、やっぱり最初のうちは先方の機嫌が悪く、
序盤は常に得点圏にランナーを許し、
失点もあった感じ。
部長もしっかりパスボールをしてくれたし。
(慌ててベースカバーに入りましたが)
勝ち負けの結果は2週間後くらいに出るのだが、
決してこちらの数字が上がるような話にはならなかったかも知れない。
でも、少なくとも相手を考えさせる事はできた。
最初の辺りでチェックされた書類の不備(まあ、分かっていて、わざとそうした部分)を怒っていた先方も、
途中からは同じ内容の不備に「頼むよぉ~っ」になっていたし。
とにかく。
今日はもう、のっけからアウトコース中心に組み立てなければならず、
ひたすら疲れた。
精神的には2日分の商談をした感じ。
まあ、嵐が過ぎ去ったような…。
話は全く変わる。
昨晩、立浪選手の事を記し忘れた
類稀なるセンスを以って、
高卒からいきなりレギュラーのショートを守り、
長らく中心打者として活躍してきたのは本当に凄いことだったと思う。
そのプレーの華麗さは素晴らしかった。
最多2塁打の記録を更新中だったのも、
卓越した打撃技術と走力、そして走塁センスもあっての事なのだろう。
その立浪選手が、
昨日、ナゴヤドームでの最後のゲームを終えた。
その立浪の言葉。
「打って守って走れるのが自分の理想だが、
守って走れなくなったので、引退する」との事だ。
“守って走れなくなったから”
それが印象的だった。
確かに、落合監督は最後の最後まで、
立浪選手をショートで使わなかった。
僕としては最後くらいショートの立浪でいて欲しかったけれど。