2009年09月12日
9.11
あの日、
ちょっと遅くに風呂に入っていた僕に、
扉越しにカミさんが叫んできた。
「ニューヨークのビルに旅客機が突っ込んじゃったんだって!」
その第一声を聞いて、
「ビルが林立しているにしても、どういうミスがあったんだろう?」
くらいの反応だったと思う。
が、そのすぐ後に、
「もう1機突っ込んだって!」との声を聞いて、
様子が違う、と。
それからテレビは、
ツインタワーの崩壊やペンタゴンの惨状、
ホワイトハウスに向かう途中で墜落した旅客機を伝え続けた。
アメリカ主義の象徴が崩れ落ち、
そこからブッシュ政権は(それを後押しした小泉政権などの各国が)、
“ならずもの”と呼ばれた国に対しての“報復”という名の戦争を始める。
昨日の朝日新聞の社説には、
ツインタワーとペンタゴンを合わせて3,000人以上の命が奪われ、
イラクでは、
それを上回る兵士が命を落とし、
その兵士をはるかに上回る民間人が命を失った、との旨があった。
そしてその論説には、
イスラム社会との対話を深めてこそが、
イスラム過激主義にうち勝つ術である、と結ばれていた。
恐らく、どの国の“政府”にもそんな事など出来はしまい。
たぶん、“政府”に任せるのではなく、
我々民間人が理解を深めていくようにした方が良いだろう。
もちろん、そう方向付けさせるか否かは政府によりけりかも知れないが。
昨晩、テレビで、
「ワールド・トレード・センター」を放映していた。
一見、被災地に埋もれた二人の警官を描いたものだったが、
やはり、
オリバー・ストーンはテロに耐えて、
立ち向かうアメリカンヒーローを描いていた、と思う。
とにかく、あの日、救われた命もあったが、
一瞬よりも短い刹那に無くなった命もあったわけだ。
その背後にあったものを、
そう容易く理解などできるはずはないのだが、
ジャッジを人任せにしないで、
ちょっと考えてみてもいいだろう。