2009年09月03日
あの頃のまま
「あの頃のまま」は、
個人的には岩沢幸矢の甲高い声質による歌の方が好きだ。
曇。
午前中は雲の切れ間に陽も射したが。
朝の6時くらいは半袖1枚だと、
涼しいというより、少し肌寒さを感じた。
けれど、その涼しい朝の中でも、
ボールを追いかけていれば、やっぱり汗ばんだ。
昨日の続きなら、今日も送球動作を、とも思ったが、
週末の試合に向けてはバント練習の方がいいか、
(外野手なら今の送球動作でもなんとかなる)
と思い、
最後の5分はバント練習に充てた。
I君は運動会のリレーの朝練があって、
当分、ここには来られないそうだ。
ちょっぴり残念だけれど、
その分、運動会ではキラリと走り抜いて欲しい。
そうそう、運動会のリレーといえば、
然程は速いとは思えない長男がリレーの補欠には選ばれたとか。
もっとも1クラス総勢30人弱。
そのうち男子が半分として、
その中の上位3人目なのだから、
やっぱり特別に速い方とは言えないのだろう。
ちなみに彼と同じ野球部の今年のショート(同学年)と、
彼とのトラック1周のタイム差は2秒近いものらしい…。
僕も中学校3年の時に、
クラスマッチでリレーに出た事がある。
とは言え、実を明かせばやっぱり補欠での出場だったのだが。
正選手が腰を痛めてしまい、
急遽、僕がスターターとして出る事になった。
周りはみんな運動部、あるいは運動部経験者という中(僕は小中高通して文科系)、
極度に緊張してしまい、
トラックを回りながら、
「なんでこんなに足が重いのだろう、なんでこんなに足が上がらないのだろう」
と、普段と全然違う感じに歯がゆく思いながら走った記憶が蘇る。
さてその後。
僕の事である。
この日の虚しい喫煙を境に、
以前と比べて量は減ったが、今また煙草に手をやっている。
で、そうは言っても結婚してからは立派にホタル族なので、
雨が降ろうが、雪が降ろうが、煙草を吸う時は戸外に出ている。
今の時期、というかお盆過ぎ頃からだけれど、
夜に外に出るとコオロギを始めとして、
様々な虫の歌が聴こえる。
先程も玄関を出た直ぐ目と鼻の先くらいで、
コオロギのとても澄んだ綺麗な啼き声を耳にした。
で思い出した事が一つ。
とにかく昔から夜型人間だった(じょんさんほどのSee ya族ではないが)。
中学生3年の時から犬を飼い始めたのだけれど、
殆ど散歩は夜だった。
10代後半の頃のある初秋の夜、
いつものように犬の散歩に出かけた。
僕の実家の南側には、
小学校のグランドがあって、
普段はそこを走って突っ切り、
校門から東へ伸びる道を通って、
街道を渡り、田んぼの中を抜けた後に表通りに出て帰る、
といったルートが通常のパターンだった。
が、その日は気分を変えてグランドとは逆に北に向かい、
宅地の脇を抜けて、いつもとは違う田んぼのあぜ道に入ろうとした。
その宅地と田んぼの境目、
街灯に照らされたところで、
犬が草むらに首を突っ込み、
何やらパクリとやった。
「あ、こいつまた何か拾い喰いを!」
と思ったが、ちょっと雰囲気が違う。
何かを追い求め、
狙い定めて、
パクリ!もぐもぐ…、といった感じ。
なんだろう、とよくよく見たら。
ヤツは、街灯の下に逃げ惑うコオロギを捕まえては食べていたのだ。
そんなにひもじい思いはさせてないつもりだけどなぁ、
と思いつつ、半ばビックリしつつ。
ヤツにとっては貴重なタンパク源だったのだろうか。
それとも野生のハンター精神が蘇ったのか。
毎年、この時季に思い出す事である。