2010年10月22日
街角のペシミスト
曇り一時雨。
肌寒さを感じる秋の曇天だった。
こんな日はユーミンの「昨晩お会いしましょう」が聴きたくなる。
ということで、「タワーサイド・メモリー」が流れる中でキーボードを叩いている。
学生時代は俄かベーシスト、その頃はユーミンに合わせながら弦を弾いたけれど、
もうキーも何も忘れてしまった。

そして帰宅後にやや遅めの食事を取りながらふとテレビに眼をやると、
あの伸びやかな旋律のテーマミュージックと共にインガルス一家が画面に写った。
あまりに懐かしい映像が流れてきたので驚いて視ていると、
デアゴスティーニからDVDが創刊されると言うので、その宣伝だった。
開拓時代のアメリカの小さな村を舞台に人々の様々な欲望の中で、
子供の視点から純粋に人と人とのつながりを描いた心優しいホームドラマだった。
なんて感傷に少し浸りつつも。
今、我が家で流行っていること。
日産ノート版ハイジのハイジやオンジのしゃべり方のマネ。
そう、あのCM「♪ピー、ピッピ、ピピピ、低燃ピ!」とかで人気のノート版ハイジ。
先日、帰宅した時にまだ長男がPCにかじりついていた。
僕がネクタイを外しているとカミさんがやってきて、
「ねえねぇっ!ゼッタイにお父うが大切にしてきたイメージがボロボロになるからっ!」
と、長男を促して動画を流し始めた。
そうしたら。
あのCMの特別版、いや全く別に作られたショートストーリーが溢れ出てきたではないか。
確かにボクは宮崎版ハイジを大切に視てきたけれど。
いや、これはこれで…。
友近さんと河本準一さんの妙な間合いがまた面白く、第6話とかがウケた。
つか、おじいさんの走力、スゴ。
てか、全部の配役をこの二人だけで演っているとは思わなかった。
ちなみに長男はYOU TUBEで探してきたけれど(ナニをきっかけに?)、
日産のWEBサイトにもちゃんと載っていた。
ところで。
やっぱりクマさん、可哀そうだよね。
人間の欲のせいで人里に下りて来ざるを得なくなっちゃってんだから。
例の噛みつきザルにしたって、自然界から言わせれば猿の方が被害者かも知れない。
猿も熊も噛みつきたくて噛みついたわけではないのだろう。
そこに欲深な動物(人間という種族)が居たのが運のつきだったのかも知れない。
あまりに狭い日本はそのうちに味も素っ気もない土地になってしまうのだろうか。