2009年06月22日

東柳杯2日目


6/21。
早朝より雨。
この為、当初7:00に連絡所集合が一時待機。
10分遅れの7:10に再集合となる。
試合会場に向かう途中の車のフロントガラスにも、
雨はかなり当っていたが試合実施の決定ならば、
グランドコンディションは悪くないのだろうとは思った。

屋島に着くと、
対戦相手は雨の当らない橋の下に広くスペースを確保して、
既にキャッチボールまで始めていた。
我々は反対車線側の橋の下の、
限られた僅かなスペースに選手たちを入れてのアップと、
交代制でのキャッチボールをするしかなかった。


東柳杯準決勝第一試合。
対徳間ブルースターズ戦。
1回表、先攻は徳間さん。
1死後のマウンド左に飛んだボテボテのショートゴロ、
センスあるショートがすくい上げてランニングスロー。
この送球が逸れてボールデッドに。
走者を2塁に進めてしまう。
このプレーは彼ならではの身体能力が、
反ってアダになってしまったかも知れない。
ステップを踏みなおしてからでも充分に間に合うタイミングだった。
この場面は先発のキャプテンが得意の牽制で2塁上でアウトにしたが、
3番打者のサード前への当り。
捕ったサードは“少年野球の定石”通りにワンバウンドで一塁へ送球。
これも僅かに逸れて、ファーストが捕れず、またしてもボールデッド。
この回は4番を三振に切って獲り、事なきを得たが。
どこか最初からペースが乱れている。
先週の2日間、6試合でのエラーは僅か2つ。
それがこの日は1イニングで2つだったのだから、
ベンチももっと細心のケア、
バウンドの加減とか気持ちの部分とかを全体に向けて、
イニング終了後に直ぐにすべきだったかも知れない。
1回裏、ぐずついたが無失点で切り抜けた守りの後は、
ランナーを一人でも出したいし、少なくとも粘りたい。
そうする事でペースをこちらに持ってこさせる事が出来るものだが。
1番がいきなり初球を三塁側にセフティバント。
狙いは悪くはなかったが、当りが正直すぎた。
これを徳間さんのサードがダッシュ好く捌き1死。
この後の2、3番も倒れ、この回、僅か8球で終わる。
1回の表裏に流れは相手に傾き始めた。
2回表の守り。
相手4番打者が三遊間を破るクリーンヒット。
この時、誰もがバックセカンドと思ったが、
当りの速さと捕球のタイミングで、
肩の強さはまあまあのレフトがレフトゴロをチャレンジ。
が、当然、セーフ。
いくらなんでもこれはやはり無謀だったと思う。
もっとも、これが二遊間の当りだったら面白かったかも知れないが。
少年野球ではライトゴロは必須で、練習もする。
センターゴロもたまにはある。
が、センターゴロやレフトゴロはリスク(悪送球)が大きい割りに、
アウトに出来る確立が低いので、基本的には狙わせない。
けれど僕は個人的には、
チャンスがあるのなら、「やれる!」と思ったのなら、能力があるのなら、
少年達には、特に来年に内野を守る可能性のある選手には、
闇雲に全てを「NO!」と言うのではなく、チャレンジさせてもいいと思う。
但しそれにはフォーメーションを含めた日頃の訓練が必要なのだけれど。
さて。
この回は悪夢だった。
続く場面で、三振を挟むが、
バッテリーエラーが2つ、ストレートの四球、
セカンドのフィルダースチョイスで先制点を許し、失点を重ねる。
しかも、この後に死球、
サードが初回と同じ悪送球(と言っても“少年野球の定石”通りのワンバウンド送球
を一塁が捕れなかっただけ)、
セカンド後方へのポテンヒット、
またもやのバッテリーエラーなどで再び失点。
この間に相手の走塁ミスがあって2死となったり、
監督がタイムを取って呼吸を整えさせに行ったりしたのだが。
(そう言えばこのタイムの時に外野陣がセンターに集まって、
何やら会話を交わしていたが、いったいどういう話し合いをしたのだろう?
聞きそびれた…後で聞いてみよう)
そして。
相手の3番打者にカウント2-1から、この回2つめの死球。
迎えた4番、気落ちした投手が投じた2球目が、右方向へ鋭い打球で運ばれる。
ファーストが弾くも打球はライトへ伸びて2塁打。
更に2失点。
まだ続く徳間打線の攻撃。
5番打者の放った飛球は左翼線へ。
一瞬、クラっと来たが、ここはレフトがよく追い着き、
着実に落下点に入ってガッチリ捕球、なんとかチェンジ。
雨の影響でバウンドが滑り易く、
キャッチャーもファーストもそれで捕れなかったかも知れないが、
キャッチャーに関しては、
ランナーがいる時にはバウンド投球には膝を地面に着けて、
確実に前に落とす事は基本の基本。
(昨日のレフトにも同様のミスがあったし、
その事はベンチに戻ってきたキャッチャーに伝えたが)
今日に限って何故、それが出来なかったのだろう。
重い6点がのしかかった。
2回裏。
この回に少しでもペースを引き戻したいところだった。
打順はキャプテンでピッチャーの4番から。
心に物を抱えながらの打席は気持ちが入り過ぎてか、二飛。
続く5番は三振。
そして6番。
痛烈な当りがピッチャーの足元を抜けてセンター前へ。
ここで。
センターからファーストへ好送球。
必死に一塁を駆け抜ける打者走者。
塁審のコールは?
「アウト!」
あまりに当りが良過ぎたか。
微妙なタイミングではあったが、センターゴロに倒れる。
三者凡退。
3回表。
ここをすんなり切って、その裏の攻撃に備えたいところ。
しかし先頭バッターに対して。
ボテボテのピッチャーゴロだったが、これをまたもや悪送球。
打者走者を生かしてしまう。
続いた下位打線は2つの内野ゴロと三振に討ち取ったが、
再度のサードゴロ、今度のワンバウンド送球は、
腕が縮こまったか2バウンドに。
ファーストがファンブルするが、なんとかアウト。
どうにも歯切れが悪い。
3回裏。
6月に入って打撃好調の7、8番から始まる。
なんとか出塁を期待する。
しかし7番は外角低目を見送りの三振、
8番はフルカウントまで粘るも空振りの三振、
そして9番までもが三振。
なんと三者連続三振に終わってしまう。
4回表。
相手はトップバッターから。
今度こそきれいに3人で終わらせたい。
ここは1番をショートゴロ。
2番の詰まった打球はサードへ。
ここでサードは“少年野球の定石”通りのワンバウンド送球を捨てた。
矢の様な送球が一塁へ。
もともとそれだけの能力のある選手なのだから。
2アウト。
そして、3番はピッチャーライナーに討ち取りチェンジ。
迎えた4回裏。時間制限で最後の攻撃。
なんとか同点に追い着きたいし、
少なくとも一矢報いたいところ。
打順はトップバッターに戻った。
このところ、打撃不振だった1番打者。
3球目を彼らしいきれいなバッティングでセンター前にクリーンヒット。
盛り上がるベンチ。
続く2番の当りは…。
レフトに上がってしまう。
が、ここでレフトが落球。
更に盛り上がるベンチ。
無死1、2塁でクリーンアップ。
しかし3番、2球目。ファーストファールフライ。
4番、2球目。高々と打ち上げた飛球、今度はレフトがしっかり抑える。
それでも5番が四球で出て、2死満塁。
ここで打席には先程、痛烈な当りをセンター前に飛ばした6番。
カウント0-3まで行った。
期待感の膨らむ場面。
最低でも押し出しで1点返せるか?
けれど相手のエースがここから踏ん張り、
ストライクを取り続けて、
最後は三振。ゲームセット。
6-0で敗北。


結果、この後に行われた決勝で、
中越育成会さんを破り、
徳間ブルースターズさんが優勝を飾った。


今回の敗戦。
いち早く現地に入って準備を進めていた相手と、
天候に気持ちを揺るがされた我々の間に、
隔たりがあったかも知れない。
先週の優勝と前日の勝利に心の隙が全く無かったか、
と言えばそれも嘘になるかも知れない。


6/27から始まる北部大会。
並みいる競合がエントリーしている。
前年は井上クラブさんを破り優勝しているが。
今回の敗戦を糧にして一戦一戦を大事に、
尚且つ大胆に戦わさせてあげたい。
  


Posted by zuky at 19:56Comments(0)少年野球