2009年08月24日

富士ホンダ杯2日目 準決勝


この大会、
始まる前に監督代行のSヘッドが彼らに2つの指示を出した。
そのひとつが「常に笑顔を!」だった。

その効果があったのか。
前日の1回戦、2回戦を快勝、大勝して。


対 徳間ブルースターズ
場所 犀川第一グランドD面
天候 薄曇り
試合開始 9:50
先攻 徳間
後攻 自チーム

徳間さんには6月の東柳杯で負けている。
ここで勝てるかどうかが彼らの成長の確認になる。
富士ホンダ杯2日目 準決勝
富士ホンダ杯2日目 準決勝

先発投手 サブキャプテン(背番号1)

―1回表。
相手の1、2番をセカンドゴロ、
3番を三振に切って取り、無難な立ち上がり。
―1回裏。
1番サブキャプテン、
初球攻撃、当たりはそこそこだったが、
ショート正面、1アウト。
2番は前日、当たりまくった5年生のショート。
セカンドゴロ。
3番セカンドの6年生、これも初球攻撃。
放った打球はセンターに上がるが、
センター、がっちりキャッチで3アウト。
―2回表。
パワーヒッターの徳間4番、気合いの籠った打席。
2球目の当たりが高々と右中間ライト寄りに上がる。
センター、ライト共に追い着いたかに思えたが。
ライトが捕り損ない(記録はヒット)、無死1塁。
5番。当たりはセカンド左へ難しい当たり。
これをセカンドが弾いてしまい、その打球がショートに。
ショート、間に合わないタイミングを無理して1塁に送球。
これが悪送球、ボールデッドとなって無死2、3塁のピンチとなる。
6番。初球、いきなりワンバウンドのワイルドピッチ、
キャッチャー止められず、1点先制を許す(2塁ランナーも3進)。
その6番、3球目。当たりはゴロでピッチャー正面に。
この時、捕球したピッチャーは一瞬、サードランナーを牽制。
振り向き様にファーストに送球、と見せかけ、
またサードに向き直り、サードへ矢のような送球。
ホームを伺いかけていたサードランナー、戻りきれずタッチアウト。
彼の抜群のセンスならではのプレーだった。
もちろん、この送球を冷静にキャッチし、
素早くタッチしたキャプテンも巧かった。
7番、ピッチャーゴロ。
1-6-3と渡り、ダブルプレー。
センスの良い者同士にボールの行き交うプレーだった。
―2回裏の攻撃。
4番キャプテン、2球目。
深めに守る相手外野手、そのレフト頭上を越える、
エンタイトル2ベースで出塁。
5番がストレートの四球で続き、無死1、2塁。
ここで6番、粘るが空振りの三振となるが、
7番も四球を選び、1死満塁。
同点、逆転のチャンス。
そして8番、2球目のスクイズ失敗(ファール)後、
さらに3球目に再びスクイズ。
しかしこれを徳間バッテリーが見事なウエスト。
サードランナー、塁に戻りきれず塁上で憤死。
この後の8番の打撃、セカンドへのゴロ。
懸命に走り、ヘッドスライディング。セーフ!
この気迫、選手の気持ちは伝わってきた。
2死満塁でまだチャンスは続いたが、
この場面では、9番、セカンドゴロに倒れ、三者残塁。無得点。
―3回表。絶好のチャンスを無得点で終えた嫌な展開。
8番打者、フルカウントまで粘られた揚句に、
ライトオーバーの見事な当たりでエンタイトル2ベースを許す。
9番。これもカウント0-1から4球連続ファールで粘られた後に、
レフトオーバーの2ベースヒット。
徳ブルさんの下位打線に連続長打を浴びて追加点。
さすが、振れている。
1番、初球。この打球もセンターへ。
ここはセンターがフライアウトに抑える。
が、2番がまたもやレフト左を破る2ベースヒット、3点目。
5イニング制に於いて、3回での3失点は苦しい展開。
けれど。選手たちは気持ちを切らしていなかった。
この事が素晴らしかった。
3番、ショート左へのゴロ。
2塁ランナーは定石通りにサードを狙う。
そう、定石ならショートはファーストでのアウトを考える。
が、ショート、サードで刺せると判断。
サードへ送球、タッチアウト。
このプレーが分かれ目だったかも知れない。
この後に1塁ランナーが盗塁を決め、
2死2塁で警戒する4番。
2球目、痛烈なライナー性の打球が三塁の頭上、
ワンバウンドでレフト左へ。
この打球を、走り込んだレフトが逆シングルでキャッチして止める。
当たりが良すぎて2塁ランナーは3塁で止まざるを得なかった。
抜ければさらに1点、長打になってしまうシーン。
このレフトの守備もポイントだったと思う。
打った4番も素晴らしかったのだが。
5番はピッチャーゴロに討ち取りチェンジ。
ベンチに戻ってきたキャプテンの言葉が良かった。
「よぉし、まだ3点。いける、いける」
この言葉を吐いた時のキャプテンの表情には自信を感じた。
成長したと感じた。
思えば今シーズン当初、
裏の攻撃で、しかも先行されると弱かったのだが。
―3回裏。
1番からの好打順。
カウント2-2からの高めのボール球を強引に叩きつける。
打球は高いバウンドとなってサード頭上を越えた。
2番打者の3球目に1塁ランナーが2盗を決め、
2番は送りバント、1死3塁で伸長著しい3番。
ここはサードゴロに倒れるが、
サードがファーストへの送球の間に、
サードランナーが本塁に突っ込む。
反応したファーストから好送球が返ってくる。
しかしランナー、素晴らしいスライディングでタッチをかい潜り、
生還、1点を返す。
続く4番。
放った大きな打球が左中間に。
予めかなり深く守っていた徳間外野守備陣。
レフトが追い着き、大飛球に終わる。
が、徳間のレフトも素晴らしい守備だった。
―4回表。
徐々に流れを掴み始めた。
6番をサードゴロ。
7番の打球はまたもサードに。
サードが後ろに逸らしてしまい、出塁を許すが、
先ほど連続ヒットを浴びた8、9番を、
ファーストゴロ、サードゴロ(今度はガッチリプレー)に。
―4回裏。
5番が7球粘った後に四球で出塁。
6番もフルカウントまで粘った後に四球を奪う。
7番、下位打線の中では安定してバントのできる選手。
が、初球、セフティーで試みたバントが空振り。バカモノ!
2球目、やり直し。今度はしっかり決めて1死2、3塁。
8番はピッチャーゴロに倒れて2死。
このままで終わってしまうのか。
9番、フルカウントまで粘った6球目。
相手ピッチャー、痛恨のボーク。1点差。
9番は四球をもぎ取り、
1番、セカンドに打球が転がる。
セカンドがファンブルの後に1塁に送球。
打者走者、懸命のヘッドスライディング。セーフ!
当然、3塁ランナーは生還していた。
同点。
この間に1塁ランナーは3塁へ。
続いた2番、三遊間に弾き返す。
3塁ランナーが還り、ついに逆転。
3番の3球目、ダブルスティールが決まって2死、2、3塁。
3番、気持ちを籠めたスイング。
打球はショート、レフト、センターの間に上がって…。
落ちた。
2者生還。
4番は四球。
パワーヒッターの5番に期待を寄せるが、残念、三振。


しかし。
ここで時間切れ。
ゲームセット。

3点のビハインドを終盤の逆転で勝利した。
見事だった。


さて、試合終了後。
主審の方と少し話す機会があった。
徳間さんのボークはその後も何度もあったが、
点差がついた後だったので流していたとの事。
ランナーを気にしすぎるのはあまり良くない、
バッターと勝負するのが本筋であろう、
との事だった。



同じカテゴリー(少年野球)の記事画像
2010 納会
Last Game
そうしてグランドの果てに白球を追う
スター杯 2回戦
スター杯 1回戦
スター杯
同じカテゴリー(少年野球)の記事
 2010 納会 (2010-12-05 23:10)
 Last Game (2010-11-28 22:26)
 そうしてグランドの果てに白球を追う (2010-11-28 00:51)
 スター杯 2回戦 (2010-11-28 00:46)
 スター杯 1回戦 (2010-11-28 00:38)
 スター杯 (2010-11-27 07:38)

Posted by zuky at 01:26│Comments(0)少年野球
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。