朝のうち曇り。
公園は昨夜からの雨で水浸し。
それにしても、日の出が遅くなった。
今朝は厚い雲に覆われていたせいもあるけれど、
6時半を過ぎてもまだ薄暗かった。
そして冬至が来て、
それを過ぎても冬のさ中。
でも、また陽は上る。
今日も今日とて伊那、飯田。
そういえば、昨日、“タカノフーズのSさん”などと記したら、
彼の運転する車を川中島付近で見かけた。
何たる偶然。
メーカーの営業ともなれば、あるいは問屋さんの営業ともなれば、
スーパーAに対してもスーパーBに対しても、
取り引きがある以上は、
その取引先がたとえどんなに敵対しているスーパー同士であったとしても、
営業はどちらにも誠心誠意に対応するのが基本だと思う。
どちらにも役に立つよう心掛けたい。
いや事実は、自社にとって将来的にどちらに力を入れたら良いか、だとか、
いろいろと判断をすれば、力の入れ具合が多少は違う場合もあるかも知れないけれど。
もちろん「ウチはこちらさんとしか取引しません」という会社も当然あるだろう。
しかし、ナショナルブランドになればなるほど、そういうわけにはいかない。
それは八方美人というわけではないし、二股をかけているわけでもない。
総合的に見て必要不可欠だから仕方ないのだ。
ただ、営業の行動はどことなく“八方美人的”にならざるを得ないし、
“二股だ”と言われれば言われざるを得ない場合もある。
例えば昨夜、携帯が鳴った。
A問屋さんからだった。
「Xスーパーさんにおたくのa商品を例年通り紹介したら、
B問屋からも見積りが出ていた。B問屋にa商品の特別条件を出したのか?」
という少し腹立たし紛れの問い合わせだった。
確かにB問屋から条件提示の依頼があった。
a商品に関してはもともとA問屋さんにだけ条件が出ていたのだが。
けれど常識を逸脱しない範囲内の条件であれば、
B問屋さんにも出しては行けないという道理はない。
というよりも「売り込みたいから」と言われれば、
むしろ条件を出さない方がおかしい。
だからA問屋と同一の、極めて常識的な条件を提示した。
そうしたところ、Xスーパーさんに、
2つの問屋さんからウチのa商品の見積りが出される、
という事になってしまったのだ。
これを「相見積り」という。
業界では略して“アイミツ”。
最終的にa商品がどちらから発注されてくるかは分らない。
それはXスーパーさんが決める事だ。
こうなってしまうことは予測はできた。
こうなる以前に、
僕はB問屋さんからの要求を断るという手もあった。
でも僕にとってはどちらも大事なお得意先様であったのだ。
A問屋さんからの電話に僕は、
「確かに出した、常識範囲内で」と返答した。
普通ならスッとぼけてもいい場面である。
「え?B問屋が赤字覚悟で勝手にやってるんじゃないの?」って。
つくづく、自分はバカである。
この文面から見たら、
きっと僕はどちらかと言えばB問屋に加担しているように見えるかも知れない。
でも、決してそういうわけではない。
この場合は公平に動いただけだ。
だから両方に“極めて常識的な”条件を提示しただけの事。
え?
将来的にどちらが大事かって?
さすがにそこまでは公開できないサ!